デイリーきみお

おりゃ~~

初めて献血に行ってきました

世界がきみおの血を欲しているので。

こんにちは、二十年と○○ヶ月生きてきたきみおです。
大学に上がるころ、きみおの周りで経験済み女子から「最高だった」という声をちょくちょく聞くようになりました。きみおも早くやればいいのに、とも言われたのですが、勇気が出なくて、いや〜、怖いからいいや…と断っていました。でもほんとはやってみたかった。
献血の話です。

先日久々に友人(以降ヨシ)に会いました。
彼女はストレスがたまると髪を染めたり切ったりピアスを開けたりする破滅型人間なのですが、前に軟骨にピアスを開けようと思い、ニードルを刺した時、めっちゃ痛いわ血も大量に出てくるわこれはヤバい、と思い鏡を見ると赤が見とれるくらい鮮やかで、血の美しさに感動したそうです。
カメラロールを他人に見られたら流石に人格を疑われるだろうと迷った末に写メを断念するという常識を持ち合わせているヨシなのでまだ大丈夫ですが、血の美しさを熱弁するあたり、暗い未来が垣間見えます。
そうならないようにみんなでサポートするんやで…

しかしまぁヨシがいかに美しさを説いても、全くきみおには届きませんでした。そもそも普段見る血って、暗赤色じゃないですか。しかもちょっと濁った感じで、美しさとは程遠いと思うんです。美意識は個人差ありますが。

そんな話をすると、ヨシは「私の血が特別に美しいのかもしれんな。」というやめといた方がいい選民意識が芽生えたようなので、早めに摘んであげようと思いました。

そこで、かねてより体験してみたかった献血に誘ってみると、ふたつ返事で翌日行くことになりました。自分の血液パックみてゆっくり絶望してね!

朝10時。
駅で落ち合い、献血ルームに向かいます。

余談ですが、きみおは駅前に停まっている『○○型の血液が足りてません』みたいな献血バスでは献血しないぞと決めていました。なぜなら下調べをした時に献血ルーム献血バスでは待遇が段違いだと学んだからです。
きみおは悪人ではないですがクズなので献血するなら献血ルームって決めてました。

そこの献血ルームは10時からだったので、開いてすぐ入ったのですが、それでも受付ナンバーは31。やっぱり日曜は混み合うんですね。コーヒーやお茶を飲み、受付を済ませ、ヨシとオネェ界ニューカマーであるGENKINGについて語りながら順番を待っていました。

献血本番の前に問診や血液検査があり、採血されるのですが、きみおは注射がめっちゃ苦手で、以前友人に誘われた時に却下したのもそのせいです。やむを得ず注射する場合も、拒否はしませんが、極度の緊張に見舞われます。人前でスピーチするときも大して緊張しないけど、注射は無理。
これはあるあるだと思いますが、きみおは極度の緊張に見舞われると、笑いが止まらなくなります。これは武者嗤いってやつだと思います。そういう言葉を作ろう。

今回の血液検査も例にもれずずっと笑っていました。めっちゃ注射好きな人みたいですが、目が死んでるので大丈夫です。

針が刺さるのを見るのが耐えられないので、満面の笑みで目を逸らします。針、思ったより太くない?大丈夫?刺さる?それ。って律儀に毎回思いますが、刺さるんだなこれが。採血なんて大して痛いものじゃないし、何回もしてるのに、やっぱりダメですね。さぁ看護師さん、ワイの気が変わらんうちに針を打ってくれ。

その場で血液型も調べるんですが、やっぱり年に何回かは、自分の思ってた血液型と違うことが発覚し、修羅場になることもあるんでしょうか。「え…俺が…O型…?そんな…親父は、AB型なのに…」って。なかなかドラマティックな職場ですね。余談ですが、きみおは一時期ずっとA型ですって嘘をついていました。几帳面に思われたくって。

血液検査が終わり、赤血球の量も問題ないということで、いよいよ本番を迎えました。笑いが止まりません。
うちの家系は血管が見えづらい位置にあるようで、いつも採血の時てこずられるのですが、さすがに毎日毎日沢山の血管を相手しているだけあって、「血管わかりづらいですか?」と聞くと、微笑んで「大丈夫ですよ、ちゃんと血管ありますよ」の一言。ないと困る!!!

そして、見まいと思っていた針を、出来心でつい見てしまったのが運の尽きでした。なにそれ、太くない?パスタじゃない?もうパスタって考えないとやってられませんな。
パスタをブッさされ、腕に這うチューブ…いや、マカロニに自家製トマトソースが流れ出します。うわぁ…血ってあったかい…無理…。自分の血のあたたかさには、小動物のあたたかさに感じるようないのちの尊さは感じられませんでした。わたしって…生きてるんだね…って、そりゃ生きとるわ。

10分ちょっとで献血終わったんですが、ずっと笑っていたんですよ。うわ~、キモいな~、って思いつつも止まらないんです。そしたらそれに気づいた看護師さんが話しかけてくれて、励ましてくれました。こんなことじゃいかんなと、ちょっと精神統一しようと思って将棋チャンネルを付けたんですね。将棋全くわからないんですけど。そしたら、玉の左に、金ですよ。変な声でたわ。逆効果でした。

無事献血が終わると、お土産にお菓子やら洗剤やらをもらいました。やったぜ。
献血すると、次に献血するまでに少し期間が必要なのですが、ヨシなんかはまた絶対行くって言ってましたが、私はもう当分いいや、と思いました。また数年後に気が向いたら行こうかな。

とはいえいい経験になりました。献血行ってよかった。
いや~、献血っていいもんですね。

献血、募金、ゴミ拾いは三大いい大人の嗜みですからね。(適当)
いい大人のきみおはもう今年入って全部済ませましたけどね。

見返りがありますように~~!!!