そもそも自分がアファンタジアであると気付いたのは、りんごを描くときどうやって描くか、みたいな話を友人としたとき。
友人は「頭の中に美味しそうなりんごを思い浮かべて、…」と言い出したのが理解出来なさ過ぎて、「写真みたいなのが頭の中にあるってこと?」と聞き返すと、「そうそう」と言われた。
めちゃくちゃびっくりした。そんなことができる人がいるのか。いや、普通はできるのか?えっ、イメトレってそういうこと!?と、どんどん繋がっていった。イメージってそういうことか!
で、そういった症状のことをアファンタジアと呼ぶというのはネットで知った。
私はりんごを描くとき、りんごの情報を記憶から取り出す。
・赤くて丸い
・ヘタのところ窪んでる
・お尻も窪んでる
・下に向かって少し窄んだ形
…
こういうテキストデータみたいなのをババッと取り出して整理して、描く。データ取り出して整理する作業は一秒もかからないから実際はすぐに描き出している。
ただ言語ベースで思い出して書くので、対象物に関する情報を記憶してないとマジでなんも描けない。
見て描くのはそれなりにできるけれど、思い出して描くのはめちゃくちゃ苦手。
イメージできないことについて、20歳やそこそこまで他の人と違うってことに気づいてなかったし、生きる上で困ることも別にない。
たとえば映像やビジュアルを扱ったり創り出したりする人がイメージできなかったら仕事にならないのかもしれないけど、そういう職種でなければ普通に仕事できるし。
でも、小説を読んで情景を想像したり、空想の中で遊んでみたり、そういったことができるのは憧れちゃうよなぁ。できるようにならないかなぁ。
てか他のアファンタジアの人ってどうやってるんかな。クリエイティブな職種や一流のスポーツ選手になるの、厳しくないか?
気になるな。